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−New works ! - 『 惑星観測 』こちらから御覧いただけます


       『砂の丘の駅』
 
行き先の書かれていない時刻表には、星の座標が
書かれていた。
『NWN60゜』
たぶん天の川に架かる白鳥座のあたり。
たしか先週は
北極星と反対側のカニ座の位置だったはずだ。

気がつくと辺りは満点の星空

行き先であろう、白鳥座を見つけた。
すると遠くの方うから銀色の煙を撒き散らして暗闇から
汽車が近づいてくる。。。
   size: 30cm×23cm×5cm    
        『雲工場』  

空の上にあるその工場は
地上にある感情を材料に雲を造っていた。
今日も工場は稼働している。
西では暗い部屋で1人いる寂しさ
東では人を信じる事が出来なくなった虚しさ
北では大好きな人との一生の別れ
南では夢を無くした子供達の未来の絶望感…。
そんな悲しい思いをこの工場では
雲を造くり雨を降らせ洗い流してくれた。
  #19/80×80×130
silver/ pinksilver/ brass
   


  『ワスレモノ』

 昼間には多くの人で賑わう駅の
時計台の待ち合わせ場所。
始発に乗るために駅に来るといつからあったのか
トランクケースが1つベンチの前に置いてある。
これが初めてではなく
以前にも二度トランクではなかったが
誰かが置き忘れたものがあった。
一度目は赤いペンで印の付けられた地図
二度目はキレイな石の入った袋と
複雑な構造の測量計のようなもの。
なぜかそれらが同一人物のモノの気がした。
どんな人が置き忘れたのか知りたい興味はあったが
時間通りにくる電車はそんな事を考えている僕を
気にせず走りだすから、僕は電車に飛び乗った。
     
    #19/250×70×28
silver/ watch
 
  『リョウオモイ』

 7階建ての最上階に棲む彼の部屋の扉を開くと
部屋の真ん中にドンと大きな机が置いてある。
わりと整理してあるその机の上には
作業中だったのか、大きな地図とコンパス、
小指くらいの緑と赤いキレイな2つの石、
そして変わった形の天秤。
どこの地図なのか見たこともない地形と
文字の描いてある地図には
彼が書き足した数字と線が書いてある。
それ程明るくもない部屋の窓から入ってくる光に
地図上の赤い石が反射してキレイに輝いていた。
その石を手に取り眺めると、
一瞬何かが動いたような気がした。
赤い石を戻し今度は緑の石を手にとると
やはり動いた。
今度ははっきりとわかった。
机の上の天秤が動いていた。
どういう仕掛けかわからないが
石を地図上で動かすと
偏ったり釣り合ったりするみたいだ。
     
    #19/30×120×130
brass
 


        『ソウチ』

2つの回転軸は
星の軌道と自転を表しているところまではわかった。
日中は固定していて動かなかった。
ここ数日夜は雨が降っていて動かなかった。
今日は久しぶりに星がでている。
夕方、一番星が出てあたりはだんだん暗くなってきた。
地平線と空のすれすれのところから
ベテルギウスが見えるころには満天の星空になっていた
使い方のわからないこのソウチはガラクタの入った
道具箱のなかで子供達が眠る頃ゆっくりと動きだす。
  #19/42×68×80
silver/ brass
   
         『お城から始まる物語』

 城の下のほうに隠し扉があった。
ワクワクしながら城に入ってみると、
城のテッペンまでナガ〜イ螺旋階段と
その途中に大きなシャンデリアが7つあった。
暗い階段照らすためのようだが、城には誰も居らず
意味の無い物置になっていた。
階段中ごろを過ぎた辺りで休憩
暗くて時間が分からないがたぶん正午くらいだと思う。
ボーっと上を見ていると天井に小さな穴。
その小さな穴に日の光が入った瞬間、
上から下へ順々に置物のシャンデリアが反射しあった。
辺りは一瞬にして7色のプリズムで覆われた。
   size: 65×43×160 (mm)    


           


©shuuichi masuda